第14回例会 |
3連休初日とあってか、参加人数は8人。とはいえ、事前の対戦調整も首尾よく、密度の濃い対戦が繰り広げられていた。 |
まず中央テーブルでは、東京からお越しの渡瀬君と、渡瀬君の先輩で宇都宮在住の高梨さん、そして私の3人で、Wave of
Terror(XTR/国通)の対戦。スーパーローカル列車に3時間も揺られてお越しいただく足労に多謝すると同時に、ゲーマーの激しきパトスに戦慄する。 |
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さて、望みもしない晴天が到来し、パイパー戦闘団も解散に追い込まれたちょうどその頃に久野さんが到着。久野さんは、ブランク10年の出戻りゲーマーであるが、その10年前まではすさまじいコレクターであり、氏の納戸には、いまだ陽の光を浴びたことのないSPIやAH、VG,GDW、WE,WWWなどなどのゲームがトン単位で山積みになっているらしい。今回は、約束していたNey vs.Wellington(SPI/TSR)を金井さんに渡すために来訪されたが、なぜかそのカバンからは、4半世紀の時を越えて現れたSPIの4インチボックス(しかも美品)やらフラットトレイ(これも美品)やらが次々と・・・中でもひときわ目を引く「Campaign for North Africa(SPI)」を前に私が立ちすくんでいると、 「よかったら宮永君に預けますよ」 という久野さんの言葉。 「ええ〜〜〜〜っ!!」 と驚きまくる私に 「今年中にプレイしてね」 「(!?)ええ〜〜〜〜〜っ!……じゃあ、コンパス作戦だけでも……」 とまあ、ルール研究だけでもということで、このギガントゲームを借りることになってしまった展開に驚愕。ユニットは自由に切っていいとのことで、はっきり言って震えます。と同時に、以前に私と先生がプレイした「Peter the Great」のことがしばし話題となり、「いまどきあんなテーマのゲームをプレイするのは宮永しかいない」と断言されるにいたっては、「On to Moscow!(S&T)」と「Wahoo(XTR)」の和訳準備を進めているなどとは、口が裂けてもいえなかった。そんなわけで、War Gamer誌まで付録ゲームごと4冊も借りてしまった。大丈夫か? |
一応、一般社会向けには史跡研究会と名乗っている以上、例会にはテーマを決めて臨もうということになったのが、去年の暮れのカラオケボックスでのこと。今回は西部戦線特別講座という位置づけで、会場入り口の表札には「第101空挺師団とマックスウェル・テイラー」と掲げていたのであるが、果たせるかな、隣の卓では、片山さん・新井さん・大森さんの3人で、『Screaming Eagles(GAM)』がプレイされていた。作戦戦術級の傑作とも言われるThe Gamers社のTCSであるが、片山さんは、好きなゲーム(シリーズ)の上位に挙げており、それだけにプレイ経験も豊富。この秋に現役復帰した大森さんも、復帰後最初に購入した箱入りがTCSということもあって、当会でも定番となりそうな予感がする。そういえば、私と遠田氏も『Matanikau』を購入した覚えが…… |
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古代史の論文にポール・ファセルの"WAR TIME"を引用するという前代未聞の暴挙を敢行し、スティーブン・アンブローズの「バンド・オブ・ブラザース」を耽読し、DVDボックスまで買っちまうわりには、このゲームについては不勉強で、展開はまったく説明できませんので、片山さんからの報告を。 |
大森さんが初のTCSプレイということもあり、短めのシナリオ"BRIDGE TOO FAR"をプレイした。片山、新井がドイツ軍を担当した。ドイツ軍はHuber戦闘団の2個大隊、6門の対戦車砲、4両のヤクトパンテルが進入し、連合軍501及び506パラシュート歩兵連隊の一部が守る運河の2つの橋を占領することが目的である。ドイツ軍は、なるべく物陰に潜み前進するがなかなかうまくいかず、Eardeの教会に潜むRecon小隊(HQ)に補足されて盤外砲撃を叩き込まれ、(湿地が多く足が遅いせいもあり)序盤から大きな損害を受けた(4両のヤクトパンテルは序盤ですべて失った)。あっという間に、連合軍の増援のシャーマン、ファイアフライ、327グライダー歩兵連隊が駆けつけ、こちらは橋の占領どころではない。それでも橋への行軍をやめるわけにはいかないので煙幕を張りつつ、前に立ちはだかる車両を歩兵の白兵戦で破壊しつつ前進する。終わってみれば、ドイツ軍の1大隊がほぼ全滅していた。結局、ドイツ軍は勝利ポイントがなく、連合軍の大勝であった。ドイツ軍も意地を見せ、最終的に16両中11両のファイアーフライ、シャーマンを撃破した(7割方歩兵による撃破)。ターン数が短いこともあり、このシナリオでドイツ軍が勝つことは非常に難しいと思われる。まさに、ドイツ軍にとって"遠すぎた橋"であった。 |
う〜ん、面白そうだ。片山さん、どうもありがとうございました。 |
というわけで、すっかりティリーにかぶれた先生が旧教側、神村君が新教側である。いつもはキャンペーンでセットアップするのだが、これだと例会終了時に1635年前後までしか進まないので、今回は「Intervention」からのスタートである。肝心の和訳ルールを忘れてしまい、箱の中に入れておいた和訳ルールサマリーだけでプレイするという、ちょっとつらい環境であったが、プレイは順調。結果としては、インファント卿がテュレンヌに撃破され、ワレンシュタインを危険水域まで酷使せざるを得なかった旧教側の隙を突いて、トルステンソン率いるスウェーデンを一挙に南下させ、ウィーンとミュンヘンを落とした新教側の勝利となった。ルール解釈でぶつかるたびに、私に質問してきては、その答えが要領を得ないものであると、「貴様、和訳製作者だろう!」と罵声を浴びせかける展開には閉口したが、和訳=暗記とは違うと言い訳してみる。ちなみに、投了後のルール検証で、スウェーデン軍の補給について、あまりにも北方人有利な重大ミスがあったことが判明。先生曰く、「宇宙人と戦っていたようなものか……」 |
途中参加の設楽さんと新井さんで、確か「ロイヤル・ネイビー」をプレイをされていましたが、詳細は以下の新井さんのレポートから。個人的になじみがないテーマのなので、大変参考になります。 |
遅ればせながら1/11の「ロイヤル・ネイビー」の大雑把な戦況です。記録をとっていないので若干記憶違いの部分もあるかもしれません。また、私の担当したドイツ側からの視点になっています。
第2ターン 「シュペー」180度反転し「エクゼター」と接近。中破した「アキリーズ」を無視して「エクゼター」に射撃を集中、同艦の装甲の薄い主砲を次々に破壊。さらに「アキリーズ」から発射されたと思われる魚雷を回避。この後「アキリーズ」にも砲撃を集中して主砲を破壊し尽くす。これは一方的かと思いきや英軍の執念の砲撃で「シュペー」はブリッヂに命中弾を受け指揮官のラングスドルフ大佐が戦死、射撃指揮所にもダメージを受ける。 ここで両プレイヤーとも離脱を決意、終了となる。 |
仕事の都合で夕方からの参加となった善如寺君と山岸さんは、『Victory at Sea』を対戦。初プレイとなる善如寺君に、山岸さんが教育しながらの対戦となったが、中盤以降、山岸さんの声がやたらと大きくなっていたことから、Uボートの魚雷が当たりまくっていたようだ。 |
ということで、第14回例会は以上のとおり。人数の割には、タフな対戦だったようだ。いつもかならず渡瀬君と一緒に来ていた渕上君が、卒論の追い込み(追い込まれすぎ)でステップロス&孤立していたとのことで、同行できないことを残念がっていた様子。高梨さん、渡瀬君ともども無名戦士会員・自己紹介カードに記入していただき、晴れて正式会員となりましたが、当会はいっさい会員の囲い込みなど行っていませんので、次回以降も、どうぞ気軽にご参加くださいませ。 |
第14回特別例会 |
運良く、例会の翌々日に会場をおさえることができたので、特別例会を敢行。まあ、普段と何も変わることはないのだけれど、「場所だけ空けておくので、各自好きに使ってくいやい」ということである。 |
先日の例会に参加できなかった遠田さんと私は、『Barbarossa to Berlin(GMT)』を対戦予定であったが、遠田氏が午後からということで、開場時間から来ていた大森さん(本当に熱心だ)と、「戦略級関ヶ原(GJ#2)」を対戦。私が東軍、大森さんが西軍である。展開は次のとおり。最上討伐に血道をあける上杉勢の隙を突いて、池田輝政率いる東軍ごみくず軍団が会津を急襲。上杉本隊の連絡を断ち切り、景勝は米沢に籠もる羽目に。しかし、わずか4戦力で会津奪回に来た直江山城を13戦力で迎え撃った輝政は、野戦修正が「1」に落ち込んだ山城相手に、7度連続で主導権を奪われるというあきれ果てる様で全戦力を損耗。「脇坂・朽木の調略カード」を胸に秘め、大谷刑部の北ノ庄まで出陣した前田利長は、予想に反する野戦を挑まれて、これも大敗北。反撃に出た大谷の勢いの前に、本拠を失陥する馬鹿息子ぶり。あまりのことに、江戸表でこの知らせを聞いた芳春院(まつ)は、父の形見の笄でのどを突いて死に果てる。中仙道では、真田に翻弄されていきなり中立に陥る秀忠の督戦に派遣されてきた榊原・本多両隊もあいついで中立化し、ようやくの思いで回復した秀忠が、再度中立化するに及んで、ブチ切れた内府(俺)は、秀忠の廃嫡を宣言して投了となる。活性化後のダイス判定で5・6が出なけきゃなにもできない点を除けば、手軽かつエキサイティドな良ゲームである。繰り返し遊べそうだ。 |
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さて、B to B対戦に望んだ私と遠田氏であるが、互いにルール読みが浅かったことと、遠田氏が比較的早期に撤退しなければならないことが判明したので、このゲームについては、「小鹿の巣」(つまり我が家)例会にまわす事で同意(先日よりプレイ開始となったが、死ぬほど面白い。私は2度チビッた。ちなみに41年秋にレニングラードが落ちました)。私は持参した「アレクサンダー大遠征(ニュートン出版)」の読書戦(by YSGA)に突入し、遠田氏は、善如寺君と細井さんのVictory at Seaサポートに入る。とまあ、このプレイのさなか、先日チュートリアルされた少なからぬ部分が誤ルールであったことが判明し(双方有利・不利)、まったく別のゲームのようだとは、善如寺君の言葉。今度からは自分でルール読んでくるように。最後にUボートを封じ込めた連合軍が、かろうじて勝利していた模様。 |
現役復帰宣言をした久野さんは、大森さんと「ドイツ南方軍集団 星作戦」をプレイ。久野さんがドイツ軍、大森さんが赤軍である。巧みな定点防御で赤軍を翻弄していたドイツ軍が、中央からの大突破を許して敗北していた模様(詳しくはわかりませんが)。 |