第16回例会

参加人数は9名。実は3月いっぱいを持って、管理人こと私が大阪に転職してしまうことになり、とりあえずはお別れ例会と言うことになってしまったが、サイトはこのまま継続することが決まり、まずは一安心。ところで、今回はデジカメの不調と言う情けない事態で、写真がまったくない報告となってしまうことが残念。


まず、恐縮ではありますが、私の報告から。今回は、すっかり常連の渡瀬君と『Victory in Normandy(XTR/国際通信)』を対戦。渡瀬君が連合軍である。2年ほど前に、遠田氏と1度プレイしただけのゲームであるが、そのときは私が連合軍だったことを言い訳としつつ、すっかり勘所を忘れたままの漫然プレイがたたってか、恐ろしいことに3ターンにはカーンが陥落してあれよあれよの大突破。史実でコブラ作戦が発動する頃には、すでにファレーズ包囲が出来上がっている始末で、まったくレースにならないお粗末プレイ。


 このままでは、わざわざ来てくれた渡瀬君にも申し訳なく、逆にこちらから『イギリス本土決戦:Operation Sea Lion(XTR/l国際通信)』を持ちかける。これはViNのシステムを用いた「ゼーレーヴェ」である。ブリテン島の南東部にドイツ軍が橋頭堡を設定した状況からの開始で、ドーバー沿岸部諸都市の一定数占領などの条件を整えれば、CPが増加するといったあたりはViNを踏襲している。


 フランス戦直後ということもあって、ドイツ装甲師団がかなり強力である。歩兵師団のZOCは無視できる上に、移動力・戦力とも強力だ。ただし、市街地への攻撃には向いていない。それと、不確定要素として、イギリス側のCPがダイス目で決まることが特徴的である。なかなか防衛計画が立たないジレンマに苦しむだろう。
 では、アシカ作戦では忘れてならないイギリス本国艦隊は何をしているのかと言うと、これはイギリス軍プレイヤーの出撃宣言による。判定内容と効果は「日露戦争(エポック/国際通信)」に似ているが、渡瀬君によればかなり度胸がいる内容との事。結局、一度も出撃しなかったのは彼のスタイルか? 
 戦闘では支援砲撃と航空支援のほかに、毒ガス効果というのがある。これは戦闘ごとにダイスで効果が決まる支援兵器だが、恐ろしいのは、出目が悪い(風向きが悪い)と、味方側に流れ込んできて、敵に有利な修正がついてしまうのである。また、毒ガスはどちらの軍でも使用できるのだが、一度使用されてしまうと、以降の戦闘も全て毒ガス効果がついて回るのである。エスカレートした戦闘は、決して自発的に収束することはないということだろうか。総じて、ViNよりも不確定要素が強められているゲームである(仮想戦だから当然か)。
 実際の展開であるが、やはり重装備を大陸に置いて来てしまいました感の強いイギリスが、序盤はかなり苦しい。沿岸部の都市をある程度制圧されてしまうと、頼りにできる地形が少ないので、テムズ河まで戦線を引かねばならないからだ。ドイツ軍のユニットも、この段階ではまだ少ないので、時間稼ぎにもなる。このあたり、渡瀬君も引き気味のプレイ(CP確定の出目もかなり悪かった)だったので、テムズ川までの進撃は容易であった。それでも、テムズ河流域の都市部に入られると、かなり辛いものはあったが、サウサンプトン方面での装甲部隊の陽動と呼応したロンドン西方からの継続的な圧迫と、河口部での歩兵大量投入で、テムズ北岸に2箇所の渡河点を確保すると、一挙にこれを推し包んでロンドンを占領する。おしくもシャーチルの首こそ取り逃がしたが、渡瀬君の戦意が尽きて投了。中盤、テムズ南岸で停滞したドイツ軍はついに毒ガスを投入したのだが、毒ガス効果えお確認するたびに、「南風!南風!あま〜いガスを南風に乗せて・・・」とつぶやきながらダイスを振る一廃人がいたことを懺悔したい。


 高梨氏と遠田氏は「第48装甲軍団(PR/国際通信)」を対戦。やはりSLGサークルを標榜する以上、今日もどこかで東部戦線というのは基本中の基本であろう。ということで、遠田氏によるレポートなど。


対戦者  ソ連:高梨氏  ドイツ:遠田

 EP/サンセットの『史上最大の作戦』を久野御大、宮永君と対戦予定だったが、例会数日前の掲示板連絡により、久野御大を無視(久野御大はこの日のために「史上最大・・」を買ってスタンバッていたという・・・(久野さんすまない。次回は是非対戦しましょう!)して急遽実現した対戦である。本番ぶっつけで臨んだこのゲーム、どのくらいプレイされているか不明だが、とても戦術色が濃いゲーム(補給の概念もなし)であり、1〜2ターンでは戦闘結果を出すのさえも苦労した。
 戦車vs戦車、戦車vs歩兵、砲兵vs歩兵 など、その局面局面での射撃の組み合わせによって戦闘力が変化するシステムであり、慣れないと少々やっかいかも知れないが、やってるうちに「戦車って強いんだぁ」を実感でき、爽快な気分にもさせてくれる作品である。 実際のプレイはというと、ソ連は増援の登場を遅らせるほど、強力な増援部隊の進入位置を、ドン川西方の道路から侵入させることが可能となっているが、高梨氏も本ゲームのプレイは初めてとのことで、とりあえず1ターンから大量の増援(第4機械化軍団等)をドン川東の悪路から進入させた。
 この進撃は比較的順調だったのか、7ターンまでに、その悪路内の勝利得点へクス3箇所を奪取。ドイツも強力な地形効果の傘のもとアダム戦闘団が瀕死の重傷を負いながらも何とか持ちこたえていた。そして、2ターンから登場した第11装甲師団が、マップ中央の上、スロウィキノを占領して中央突破を狙っている敵歩兵師団や、機械化師団をひねりつぶしてゆく展開になり、7(8?)ターンでタイムアップでした。 結局は、強力な増援を悪路に投入してしまったため、第11装甲師団にマップ中央での大暴れを許してしまったことで、「ドイツ優勢でしょう」との結論となりました。高梨氏は増援投入時期を、私はクセのあるゲームシステムによる部隊運用のまずさを反省点にて、近いうちに再戦を約束しつつも、「リング・オブ・ファイアもいいね」なんてことを話しながら終了しました。


 脳みそが沸騰するようだったとは遠田氏の弁である。
 さて、毒ガスの臭気も生々しいアシカ作戦卓の横では、久野さんと山岸さんが、珍しく作戦級を対戦。「リハビリだから」と、いつまでもハーフマップをやり続ける久野さんに苦言を呈しつつ、山岸さんもカードかマルチばかりで困ったものである。一応、誤解を招かないように断っておきますけど、山岸さんは決してマルチ愛好家ではありません。ただ、いつも持ってくるゲームがアヴァランチの冬戦争ものだったり、GMTのREDS!だったりと、なかなか相手を見つけにくいテーマが目白押しだからです。
 で、お2人の対戦は、GJ4号の「Fighting General Patton」より、「鉄のカーテンを突き破れ!」でした。ええ。ドイツ降伏後のプラハを巡って、西側連合軍と赤軍が激突という仮想シナリオです。結果はというと、久野氏のパットン第3軍(でいいのか?)が、プラハ前面でねじ伏せられていたとのことです。はい。


 転職騒ぎで更新をかまけてしまい、一ヶ月も前のことを記憶を頼りに書いている始末を如実に反映したレポートもいよいよ終盤。夕方から参加の善如寺君は、GJ5号の「孔明北伐」を、相手を見つけては片端からプレイ。計3戦くらい行われていた模様だが、どうやっても艦中争奪戦にしかならないのだったら、漢中だけに焦点を絞ったゲームをやってみたいという意見もあった。そうすると、イベント性に乏しくなるわけだけど、アイディアではあるかもしれない。
 と、そんなこんなしているうちに、私の最後の定例会も終わってしまった。最後は、近所の飲み屋で壮行会を開いていただき、こころより感謝。神村君、善如寺君と3人で、我が家でだべった後、善如寺君と2人で公開初日の「007/Die Another Day」をレイトショー観て、あまりのダメさにブチ切れまくった花粉症の春の夜であった。


 これにて、私の目で見た無名戦士定例会の実況リポートは終了しますが、第17回以降の様子も更新を続けますので、よろしくお願いいたします。




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