第19回例会 |
6月21日に行われた第19回例会の模様をお伝えいたします。参加者は延べ16名。奇しくも同日、私も大阪でゲームをしておりましたが、群馬の「無名戦士」も盛り上がっていたようですね。 |
では、遠田さんより、さっそく報告を。 |
2003年6月21日の例会も前回同様16人参加。和室もあふれんばかりの人数が集まり、改めて北関東におけるSLG熱の高さを実感しました。私も真剣プレイをしていたためか、周りへの気配りが足らなかったかもしれません。何か気がついたら皆さん何でも言ってください。さらに今回に限って家庭内ZOCが文化むらに及んでしまい、夕方は子供の面倒を見ながらの対戦となってしまいました(未婚の方、結婚は最初が肝心です。私は結婚当時、SLGを一時引退していました〈編集註:ほとんど子連れ狼状態。まあ、私の場合、「これがワイの仕事や!」と女房を一喝できる環境になっています〉)。また、当会情報局の久野御大の威力偵察に引っかかった蔵野氏が、大量の放出ゲームを持って初参戦してきました。蔵野氏と私とは羽生クラブ時代の戦友であり、この一件で蔵野氏のSLG出戻りも決定的となったことでしょう。久野御大の強ZOCはいまだ健在!といったところでしょうか。肝心の久野御大はというと、家庭の事情で今例会不参加(ちょいと顔出しただけ)。BIG野球組の細井氏と山岸氏は東京でBIG野球をやってくるとのことで、今回は不参加でした。ZEN氏、先生は体調不良・・・うーん、16人集まって、その他に普段だったら参加している会員が5人以上いるって、発足当時からは想像もつきませんでした。
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では、遠田さんの対戦報告から。 それでは、私のレポートを、AH/CM「ロシアンキャンペーン2」。例会日が6月21日ということでベタベタですが。本来ならば、先生と対戦を約束していた本ゲームだが、先生が帯状疱疹を発症して安静にしなければならないということで、朝早くから来ていた岩谷氏に話を持ちかけ、快く引き受けていただいてプレイ。 岩谷氏 ソ連軍、 えんだ ドイツ軍で対戦した。 第1ターン、北方軍集団の攻撃はおおむね成功でリガへの回廊を開いたドイツ軍であるが、中央軍集団でソ連軍を多く取りこぼし、南方でも同様の結果。この後が懸念されたが、第2ターン、オーバーランを利用しながら戦線拡大に成功する。しかし1ターンの遅れが響いたためか、歩兵が装甲に追いついていけない形になり、スモレンスクを数へクス前にして終了。それでもリガとミンスクは占領して、天候に期待。第3ターン、天候は「晴れ」、またまたオーバーランを駆使してスモレンスク、南方ではキエフを占領。そしてレニングラードをフィンランド軍、北方軍集団の挟撃とスツーカの援護で占領した!しかし、ドイツの41年進撃はこれで停止。ここから3ターン連続で「雪」となってしまい、まさに悪夢。これではドイツも効果的な戦闘が行えるはずもなく、見る見るうちにソ連の増援・補充がドイツ軍の前に立ちはだかる。第5ターンから42年である。5月になってやっと「晴れ」。これを待っていましたとばかりに「青」作戦っぽい攻勢を敢行、中央軍集団の装甲軍団のほとんどを南方にシフトさせ、クルスク、ハリコフ、スターリノを占領するも、戦力が充実してきたソ連軍も随所で反撃を見せ、ドイツも痛打を浴びるようになる(スモレンスクなどでは早くも逆占領が始まる)。モスクワとスターリングラードが遠い・・・・。そんな一進一退を繰り返しているうちに、42年も雪が降り、岩谷氏のタイムアップでおひらき。 |
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43年5月からソ連の補充能力が2倍になり、本格的な反撃の前だったが・・・。これもひとえに私の子供お迎え、子守り等の中座が原因である。岩谷さん、申し訳ない。しかし、私、久しぶりの本格作戦級をプレイして満足です。「ロシアンキャンペーン2」は、簡単なルール構成でほぼ初対戦の私にもヒストリカルな展開をさせてくれる名作である。不可能ではないので、いつかフルキャンペーンをやってみよう。 |
レポートありがとうございました。実際、棺桶ゲームにこれを挙げる人も多いみたいですね。次は、片山さんと新井さんの『Barbarossa to Berlin(GMT)』の対戦レポートです。 |
枢軸軍:片山 連合軍:新井 前回プレイしたときと逆の陣営でBtoBをプレイした。まず枢軸は1手目を「バルバロッサ」で開始。前回に「パウルス〜」の方が有利と書いたが、連合軍は3ターン目から塹壕化可能なため、最初の2ターンに、ある程度進めないと序盤で膠着する可能性がある。最初の2ターンで、レニングラード、ミンスク、キエフ、オデッサを奪取、3ターン目には、セバストポリを奪取し5VPを早々と奪取したところで、アフリカ戦線に手を出してみた。ヘラクレス、PAAでアフリカで暴れ、アレクサンドリアも風前のともし火というところでタイミングよく、連合軍の砂漠軍によりアレクサンドリアは奪取ならず。同時に、冬季中にソ軍の攻勢でセバストポリが奪還されそうになるが、それは阻止する。42年に入り、連合軍のトーチによりアフリカ戦線は諦め、PAAはトブルクに篭る。トータルウォーカードが混ざったところで、枢軸は「総力戦」を宣言した(11VPギリギリだった。)。42年後半にはハスキーによりイタリアが窮地に。ドイツの軍をいくつかイタリアに派遣。43年には、枢軸はミンスク、キエフ、オデッサにイーストウォールを築き、防御体制に入る。結局43年夏が終わったところで時間切れとなった。連合軍お待ちかねのオーバロード作戦は、デッキの最深部であったらしい……。反省点としては、ソ軍に対してもう少し序盤に攻勢すべきだったか。結局最初の3ターンで得たVP都市しか取れなかった。アフリカに手を出すか悩みどころ。また、サドンデス勝利が不可となった時点で総力戦はかならずやっておきたい(そのためなら、枢軸からの宣戦布告も状況によっては悪くない選択だと思う)。ドイツ軍の方が選択肢(ポイント)が少ないので、楽にプレイできると感じた。(序盤は暴れまくり、後半は内線によりひたすら防御するのみである。)でも、連合軍やった方が楽しいとは思うところである。 |
私も、ここしばらくBtBを目一杯やっていました。ドイツ軍の方が楽にプレイできるのは実感ですね。最新の改定ルールでは「ヘラクレス」を実施しても、アフリカでの作戦展開が難しくなっています。そのぶん、トブルクが冬季VP判定対象となっているので、差し引きゼロとなっているでしょうか。 |
フランス軍:中野さん ロシア・オーストリア連合軍:金井 蔵野さんが放出してくださったゲームの1つを早速プレイしました。懐かしのアドテクのナポレオニックゲームで、引いたチットに対応する部隊ごとに移動・戦闘を行うというのは、今となっては珍しくもないですが、簡素なシステムでいつでもプレイできる好ゲームです。 |
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フランス軍が第1ターンに最左翼の第5軍団(ランヌ)にチット4枚(本来2枚+使い捨てのナポレオンチット2枚)をぶち込むと、かなりの確率で連合軍右翼が崩壊してしまうという難点はありますが、ナポレオン最高の勝利と言われるアウステルリッツの戦いのゲームとしては、連合軍でも充分に楽しめるように仕上がっていると思います。 今回は、1ターン目に連合軍のチットが4枚連続で出て、戦線の隙間を埋めたため、平押しの展開となりましたが、3ターン目にはチット計3枚が投入されたベルナドットにより連合軍中央の戦線が食い破られたところで、時間でもあり終了としました。 バタイユなど細かいルールのゲームも好きですけど、こういう簡単なルールで展開にバリエーションのあるゲームもいいですね。それにしても蔵野さん、ありがとうございます。良いゲームを譲っていただき、とてもうれしかったです。 |
どうもありがとうございました。蔵野さんとは懐かしい!私のことは、覚えてませんよね。 |
ばんわ〜、中野です。すっかり遅くなりましたが、21日のサブマリンのレポートもどきを送ります。ADアウステルリッツの方は几帳面な金井さんが書いていると思うので省略させていただきました。来月は残念ながら欠席でぇす(^_^;8月こそは、真昼の決闘かっ?!(でも、あのルールブックの厚さを見ると気力が萎える・・・) |
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そんなお馬鹿な日本軍を尻目に、ワフーは魚雷4本を発射して悠々と再び潜行。魚雷は進入角度が悪く全弾外れ。本当に運だけは良い日本軍。18ターンになっても損害無しと、日本軍楽勝ムードが漂ってきたところで、三たびワフーが現れる。2波にわたる雷撃により、さすがに輸送艦2隻が被弾するも、米軍の損害判定のサイの目が悪く航行不能にも到らず。逆にワフーが爆雷により被弾したところでターンオーバー。結局、勝利条件を満足できず米軍の敗北という結果でした。ワフーは2発被弾していたそうな。史実では輸送船団は全滅したそうだが、1〜2ターン目で魚雷をもっと撃ちまくれば史実に近い被害を与えることが出来たのかも。 |
プロットゲームなのに、プレイアブルで面白いと聞くと嬉しくなりますね。個人的にはプロット嫌いじゃないので、興味を持ってしまいました。設楽さんは海戦に詳しいので、マニアックなシナリオでも楽しく対戦できそうですね。 |
LaBatailleD'Auerstadtのリプレイ報告(プロシア軍担当者:富樫) 1)はじめに 2)作戦方針
3)プレイ経過移動を10分で完了しろルールで、思った以上に富樫自身が損耗してしまい、詳細なリプレイを記録できませんでした。大まかな経過を以下に記します。 ◆AM6:00〜7:00(1〜4ターン)初期配置の騎兵数個部隊をヘッセンハウゼンの前に展開し、フランス軍の牽制を図る。ここで出足を止め、後続の歩兵部隊にヘッセンハウゼンを占領させる考えであった。騎兵の前に進出してきたフランス軍散兵に対して突撃を行い、同部隊を蹴散らしたまでは良かったものの、縦隊で突進してくるフランス軍歩兵連隊の勢いを止めることは出来ず、逆に接敵され、射撃による損害を受ける。足止めすべく、玉砕覚悟でフランス軍歩兵連隊に騎兵突撃を敢行するも、方陣を組まれることもなく、白兵戦に負け敗走(屈辱)。事ここに及んで、ヘッセンハウゼンの保持を断念。歩兵支援の受けられる地域まで戦線を後退させた。 |
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◆AM7:20〜8:20(5〜8ターン)第2戦線をヘッセンハウゼン西の森林地帯手前に構築するも、フランス軍は歩兵連隊による縦隊突撃を駆使し、横隊展開しているプロシア軍大隊を次々と敗走させていく。しかしプロシア軍にも増援戦力が次々と戦線に到着、優勢となりつつある兵力差を背景に、横隊歩兵による射撃戦で、フランス軍歩兵連隊に損害を与えはじめた。 また、騎兵突撃も何度か実施したが、砲兵への側面突撃に出目で失敗するなど、結局ほとんどの場面で有効なダメージを与えることは出来なかった。しかしヘッセンハウゼン南西での騎兵突撃において、敵歩兵連隊が方陣への隊形変換に失敗、2インクリメント損失させ、後退させることに成功した。この突撃が本プレイにおける最初にして最後の、騎兵突撃におけるまともな攻撃結果となった。 ◆AM8:40〜9:40(9〜12ターン)白兵戦を繰り返すため、結果的にプロシア軍戦線へ深く入り込まざるをえないフランス軍歩兵連隊に対し、プロシア軍は複数へクスに接敵し射撃を実施した。その結果、縦隊隊形の歩兵連隊は加速度的に損害を増加させていった。 その後プロシア軍では9:00にシュメッタウ師団長が死亡するなど損害も多かったが、フランス軍2個歩兵連隊の戦力を半減させ(その内1個連隊を完全包囲)、2個砲兵中隊を除去することに成功。与えた損害数ではフランス軍を上回った。 しかし、9:40(12ターン)に、フランス軍はこれまでの連隊縦隊突撃重視から、散兵及び横隊展開した大隊による射撃戦重視へと方針を変更した …といったところで、今回は時間切れ。ゲームターンの3分の1程度がようやく消化出来た程度なので、勝敗について語るのは時期尚早と思われる。4)感想実質横隊しか組めない、敗走すると士気回復が非常に困難、といったプロシア軍ですが、思った以上にフランス軍と戦える(ゲームになる)といった印象を受けました。ゲーム序盤での優勢な兵力差をうまく活用し、フランス軍戦力を削ぐことが出来れば、勝機は見えるではないでしょうか。もしルールだけ読んでプレイアビリティが悪いのではと感じた方がいらっしゃいましたら(それはかく言う私ですが)、一度プレイされることをお勧めします。 なお富樫自身の主な反省点としては、騎兵の用い方が拙劣であったこと。この点をもう少し研究し、「Batailleシリーズ」の錬度を上げていきたいと考えています。 |
うーん、すごく力の入った報告です。こりゃ、負けちゃられないですね。ガムバロウ。 次回、第20回例会は7月12日(土)。今度は広い会議室がとれたとのことです。また、楽しんでプレイされてください。私もその週末は泊り込みでゲームです。多分、『独ソ電撃戦』を10回くらい。それとマレーとか、ガダルカナルとか、ビルマとか、もう日本モノだらけ。 |