第20回例会

 7月12日に行われた第20回例会の模様をお伝えいたします。管理人こと私も、遠く離れた大阪の地で、6週間連続プレイの真っ最中にあり、いくつか興味深い対戦も実現しましたので、そちらを番外編として報告させていただこうかと考えています。


 では、いつものように会長の遠田さんから全体の様子を。


 前回までの手狭な会場(和室)とうって変わって、会議だったら50人は入れるだろうという部屋を今回はとりましたが……これがマーフィーの法則(古!)であろうか、参加者は11人でした。でも、相変わらず濃いプレイしていましたよ。World Tank Museumのフィギュアを使った『ワールドタンクバトルズ』を見ちゃいました。『金井さん』『ZENくん』ありがとう。では、いつもの対戦カードから。

片山氏 vs. えんだ 『War and Peace(AH)』 えんだのナポレオニックセカンドバージン戦

片山氏 vs. えんだ 『Ring of Fire(MiH/コマンド)』 えんだは約2年ぶりのプレイです

栗原氏 vs. 大森氏 『日露戦争(エポック/コマンド』 栗原氏お得意です。さらに磨きがかかってました

大森氏 vs. 金井氏 『A House Devided(Phalanx)』 私が予定外のプレイをしてたため実現していました。こんどやろ。

ZEN氏、神村氏、設楽氏、大森氏 『ワールド・タンク・バトルズ(国際通信)』 写真見てください。面白そうです!

設楽氏 vs. 神村氏 『ロイヤル・ネイビー(QD/コマンド)』 今回も設楽講座やってました。2人で奇声あげてました。

渕上氏、渡瀬氏、高梨氏 『Frederick the Great(AH)』 懐かしい。そういえば最近見ない高野氏、このゲームが好きです

金井氏 vs. 大森氏 『マレンゴ(SPI/TAC付録)』 NAWですが、ここ最近、誰かがやってますよね

設楽氏 vs. 大森氏 『ATTACK SUB(AH)』 設楽海軍相が最近入手したカードゲームとのこと。レポートあり。

 振り返ると、第2次大戦作戦級は私がやって『RingofFire』しかない……いやは、珍しいかな! 入江さん、ハリコフ持ってきてくれぇ! 1.2.3.……大森さんはいくつゲームをこなしたのでしょう?空き時間なかったでしょ。なお、当会情報局の久野御大が顔出し程度で来てくれました。次回はフル出場お願いします。

 では、遠田さんのプレイ報告です。


 前置きが長くなってしまいましたが、私のプレイレポートです。今回は片山氏と2会戦となり、20年ぶりに近いかというナポレオニック『War and Peace』をプレイさせていただきました。細かなルールはやっぱりすっかり忘れていましたが、片山氏の的確なアドバイスで『ビギナーズラック』させていただいたって感じです。早速、自宅にこのゲームあるはず(ナゼ?)なんで、捜索したいと考えております。ちょいと顔を出した久野御大も会話の中で心強く励ましてくれました。

えんだ:「久野さんの『WarandPeace』、俺が借りてたんだっけ?」

御大:「家にあるよ。」

えんだ:「よかった。じゃあ自分のだね。」

御大:「でも、2個あったんだよね……」

 『Ring of Fire』のプレイ報告です。陣営はダイスで決定し、えんだ:ソ連、片山氏:ドイツでスタート。

 2年前このゲーム初プレイしたときの印象が、「ドイツ戦車、強っ!」って感じでしたので、腫れ物に触るイメージで臨んだ一戦です。最前線の要塞線に強弱をつけながら配置するドイツ軍に対し、ソ連は当初、1点〜2点集中型で配置を考えていたのだが、ユニットを並べてみたら「以外に多いじゃん」って感じで、甘攻撃スピアヘッドを5個作ってしまいました。

第1ターンはこれが災いし、砲撃マーカー3個も使ったのにまともに突破できたところがない。(わたしは甘反撃癖だけではなかったのか……)。しかしこれが奇しくもドイツ軍を「最前線で頑張る!」と意欲させるに十分だったらしく、2ターンにいくつものドイツ歩兵を葬りながら、中央の「Golovchino」方面と、ソ連軍右翼の「Trostyaets」方面からの突破をようやく果たす。しかしソ連軍は早くもサブカウンター(2ステップロス)がいくつか登場している。突破のための犠牲も多い。


1ターン:突破が頓挫し、のた打ち回るソ連軍


 3ターン、ハリコフ東の要塞線を守るドイツ歩兵を航空攻撃で撃破。ソ連軍はここからの突破も果たし、ドイツ右翼も追い詰める。ここらあたりでどうやらこのゲームの形になってきたようだ。
 4〜5ターンにはドイツ戦車師団の増援も到着し、満を持して容赦なくソ連スピアヘッドの先鋒を形成する戦車スタックに襲いかかる。ソ連軍、やっぱり戦車戦は歯が立たない!ドイツ戦車のダイス一振りでソ連戦車はステップロスされていくのに対し、ソ連の戦車射撃はぜんぜんあたらん。目の前で我が人民の戦車ユニットが見る見る消耗していく……(でも、たまにソ連射撃があたった時は最高の気分にさせてくれる妙なゲームです)。


投了時の状況です


 仕方なくドイツ戦車のいない歩兵を確実に潰す作戦に変更。このままの流れで、8ターン、「Akhtyrka」と「Bogodukhov」をソ連軍が占領したところで、時間も20:00。わたしも疲れを覚え、投了となった。ゲーム中盤だが、両軍の損害が多かった一戦ではないであろうか? ドイツ軍左翼には戦線を張れるほどの歩兵はいない。対するソ連軍も歩兵はサブカウンター多数、戦車はセットアップの半分に近いステップロスを蒙っているのではなかろうか。まあ、ここ最近連続して大好きな作戦級プレイをさせていただいて大変満足しているえんだです。さあて次回は・・・『沖縄』をいってみましょうか。設楽海軍相!!


 それでは、片山さんの『War and Peace』のレポートです。


フランス軍:片山連合軍:遠田さん シナリオ:1806年

 久しぶりに『War and Peace(AH)』をプレイした。このゲーム全体的には非常に面白いゲームだと思うのだが、消耗のダイス目でその後の状況が左右されてしまうのが「ダイスゲーム」っぽい。展開は、エルベ川沿いに的確に配置した遠田(ヴィルヘルム)に対して、真正面から片山(ボナパルテ)が突っ込むという愚かな展開で2ターン目に早くも敗北し勝利点を奪われ、その裏の連合軍の同盟フェーズに6が炸裂!!オーストリアがフランスに宣戦布告をしてきてしまった。1806年11月にして、早くも諸国民戦争のような状況に、オーストリアに対するマッセナもなすすべも無く、その後数ターンプレイしたが、フランス軍が投了を宣言した。私としては最悪のプレイであったが、遠田さんが非常に気に入ってくれたようなのでリベンジを申し込みたい。


『War and Peace(AH)』1806年シナリオ:セットアップの状況です。

投了時の状況です。無名戦士のプレ20世紀化が着々と進んでいます。


 では、次は「無名戦士」きっての海戦の鬼、坂東太郎のポセイドンこと設楽氏による海戦講座の様子です。教育されてたのは大森さんと神村君だったようです。


 例会においても時代、スケールを問わずほとんどが陸戦の中、敢えて海戦ばかりをやっている私、設楽であるが、たまには簡単なレポートを書いてみたいと思う。ちなみに記録を取りつつプレイした訳ではないので、結果こそ間違ってはいないものの、経過は曖昧な記憶の産物であり、お相手頂いた神村、大森両氏においては「それは違うでしょう。」という意見もあるかもしれないが、そこはご愛嬌という事でご容赦願いたい。
 さて最初は神村さんがお相手の『Royal Navy(CMJ41号)』。実は前回も密かにシナリオ2「ラプラタ沖海戦」を神村さん相手にプレイしており、(独海軍:神村さん、英連邦海軍:設楽)今回は担当陣営を入れ替えてプレイした。ちなみに前回は突っ込んできたシュペーが、近距離でエージャックス以下3隻の集中砲火を浴び、(確か)2ターンで敢無く沈没。さて今回はどうなったか…。独軍シュペーはある程度距離をとりつつ敵艦を各個撃破していくしかなく、その方針のもと主砲でエクゼター、副砲でエージャックスを砲撃した。その結果、3ターンまでにエクゼターに船体損害5、主砲2基&MFC&副砲&魚雷発射管破壊、速力3低下、火災発生、エ−ジェックスとスタックしていた為、妨害艦となりとばっちりをうけたアキリーズに船体損害3、主砲2基&MFC破壊、速力1低下の損害を与えた。対するシュペーは、船体損害3、主砲&副砲破壊、速度3低下、火災発生の被害を受けた。その3ターン最終フェイズ、火災のチェックで事は起こった。英軍エクゼターがピンゾロ&D100:68を出し、船体3損害を受け沈没してしまったのである。主砲は半減してしまったものの、これならまだ目はあると思った4ターン目、英軍無傷のエージャックスの放った砲撃が、特殊損害&D100:90=「爆発、轟沈」の結果をもたらし、一瞬にしてシュペーは艦長ラングスドルフ諸共、海の藻屑と消え去ったのであった…。
 続いて『ATTACK SUB(AH)』。最近入手したばかりで、ルールを読んだだけの未プレイゲーム。その為、少しソロプレイでルールの確認をしてから、大森さんにお相手してもらった。ゲーム内容はフォークランド紛争シナリオもあったりするが、主として「レッドストームライジング(トム・クランシー著)」の世界の様な、「NATO海軍VS(今は無き)ソ連海軍」の潜水艦戦・対潜水艦戦を再現するカードゲームである。各艦船は攻撃値・センサー値・(被)発見値・防御値があり、敵艦を探知し、攻撃。攻撃が成功すれば、被害判定。ゲームにおける各種アクション・判定は全てカードプレイ・カードドローによって処理される。まあ、『アップフロント』の様なシステムのゲームである。



 そんな訳で、簡単にルールを説明し、試しにシナリオ1「サブ・デュエル」をプレイしてみた。兵力と陣営は以下のとおり。米海軍(大森さん):ロサンジェルス、バルチモア(共にロサンジェルス級SSN)、ソ連海軍(設楽)イワンロゴフ、スクボロソフ(共にヴィクターL級SSN)以下に簡単に経過のみを記す。まずはお互いを探知する事から始まる。最初にロサンジェルスがイワンロゴフを攻撃。命中の結果、センサー値に被害、撃沈は免れたものの、暫くの間機能停止となる。機能停止中も幾度か攻撃を受けたが、幸運にも命中無し。なんとか機能回復したのも束の間、バルチモアからの攻撃を受け、ついに撃沈される。この間我がソ連潜水艦も幾度か攻撃をしているのだが、いずれも命中はしていない。2対1になり、ややつらいかと思われた時、遂にスクボロソフ の攻撃がバルチモアに命中する。が、攻撃値に被害、撃沈はできず一旦は機能停止とさせるが、すぐに回復してしまう。それから暫くの間、両艦の間で攻撃の応酬が続いたが、最終的にはバルチモアを撃沈する事に成功する。ところで、この時点でロサンジェルスはスクボロソフを探知しておらず、攻撃はできない。加えてセンサー故障を連発、機能低下している。その後は一方的な攻撃が続き、ロサンジェルスを撃沈。我がソ連海軍の勝利となった。ちなみに経過は攻撃とその結果しか書いていないが、実際はアクティブソナーを打ち、変温層へ隠れ、デコイを発射する等の行動を行った後の、攻撃であり結果である。潜水艦戦・対潜水艦戦がうまく抽象化されており、面白かった。ルールを読み返して細かい間違いも把握したので、またプレイしたい。



 やはり、特定ジャンルのエキスパートによる説明は分かりやすくていいですね。続いては、金井さんからの『A House Divided(Phalanx)』の報告を。


 大森さんと『A House Divided』をプレイしました。サイドを入れ替えて2度ほど基本ルールのチュートリアル・プレイをしてみたところ、北軍が戦力的に優勢・先攻とあって、南軍はどうするんだろうと思いつつ基本ルールのキャンペーン・ゲームに移りました。
 まず北軍が東部正面で攻勢に出て、あれよあれよという間にリッチモンドを攻略。 戦闘に勝利すると、1ユニットが上級ユニットに昇格するため、南軍が東部の戦力を全て失ったのに対し、北軍は数ユニットの熟練部隊を手に入れたうえ、戦力プールにもユニットを送り込むことに成功しました。


ちょっと写真が荒れていますが、綺麗なコンポーネントです。


 東部は捨てた南軍は西部で画策してました。中部とあわせるとこちらもユニット数で負けてますが北軍もまだ集結していないので、徴集部隊を全てミシシッピ沿いに集中させ、セントルイスを狙います。集中といっても東部の北軍に比べればわずかなものでサイの目が悪ければ返り討ちに遭いかねない戦力でしたが、幸い勝利し、状況は東西で互いに相手の領土に侵攻する形になりました。
 東部の北軍はマップ南端近くまで新兵徴集ボックスを占領しつつ南下しますが、南軍は西部で精鋭スタックを作ったものの、余力の違いで北軍は中部に膨大な戦力を集め、南軍スタックの行く手を阻みます。 西部では手詰まりになったので、とりあえず兵力上限を確保するため、苦し紛れに東部のノースカロライナあたりに1ユニットを送り込んでみました。北軍は西部への戦力集中に力を注いでいたので、これを放置。



 西部ではついに北軍が南軍に倍する兵力を1スペースに集中し、逆襲を開始します。南軍は後退して時間を稼ぎ、東部でリッチモンドを回復して徐々に戦力を蓄積。北軍もさすがに兵力を送り込みますが、マップ中央で遊んでいた数ユニットを東部に送り込んでこれの殲滅に成功します。
 その後、南軍がワシントン方面に圧力を強めると、北軍は西部の大スタックを転送しようとしましたが、すでにボルチモアまで戦力を送り込んでいた南軍は2スペースからワシントンに突入。膨大な損失と引き替えにワシントン占領に成功し、サドン・デスとなりました。


 私は南北戦争モノというと、『For the People(AH/GMT)』を何度かプレイしただけですが、『Across Five Aprils(VG)』なんかは、ぜひやってみたいですね。


 7月19日、ミドルアース定例会に参加してまいりました。以前うかがった時には、いわっきー氏と『Paths of Glory(GMT)』を対戦させていただきました。今回は、かねてよりメールのやりとりをしていた齋藤氏と対戦させていただきました。齋藤氏は、プレ20世紀のテーマのゲームが好きで好きで仕方がないというナックルボーラーで、特に、古代戦テーマへの興味は相当なものとうかがってました。
 事前の打ち合わせでは、「ピュロス戦争」を対戦したいと言われており、「すわっ!『Rise of Roman Republic(GMT)』」の使い手か!と、一瞬身を固くしてしまいましたが、『スパルタクス(XTR/コマンド43号:ヴァリアント44号)』のヴァリアントということで、一安心(なにが!?)。齋藤氏がピュロス軍、私がローマ軍ということで早速対戦いたしました。
 齋藤氏は、ピュロス軍持久戦略を選んで、いったんシチリア島にわたり、シラクサ軍を糾合してアプリアに集結するという作戦でしたが、私はコルンカニウスとラエウィヌスの軍をヒルピニア山岳地に集結させて対峙します。余裕があれば、コルンカニウスの部隊をいったん北イタリアに派遣して、領土を拡大したいところですが、まずはピュロスの出足を止めるために部隊を集結する必要があると考えました。
 そして、ルカニアで最初の決戦が起こります。このゲームでは、プロセスがどうであれ、かならず大規模な会戦が発生します。この会戦の結果を受けて初めて、それぞれが、継続する戦争のグランドデザインを描くことになるからです。この会戦で勝利したのはピュロス軍でした。シラクサからの援軍を消耗品としつつ、戦象の圧倒的な破壊力でローマ軍団の戦列を崩壊させて、壊走に追い込んだのです。
 敗れたローマは、いったんサムニウム山岳地に下がり、兵力の増強を待ちますが、状況全般は劣勢です。時に、第1ターンからカルタゴがピュロスと結んでしまっているために、制海権を完全に奪われているからです。結局、この同盟は第4ターンまで続き、第7ターンには、ピュロス軍によるローマ攻囲が始まってしまいました。ピュロス軍がラティウムに侵入すると、ローマ市内に2個軍団が湧いて来ますが、受け手であることは変わりません。しかし、攻囲はなかなか成功せず、てこずっている間に2度目の補充。ローマはアプリアやルカニアを解放しつつ、ようやく5個軍団の動員してローマ解囲の準備をしていましたが、まさか山岳地にピュロス軍が攻撃を仕掛けてくるとは考えておらず、軍団こそほぼ無傷でしたが、補助部隊が壊滅状態に追い込まれます。勝者こそローマ側でしたが、退却するピュロス軍への追撃もままならず、はからずも「ピュロスの勝利」を手にしたのは、コンスルのラエウィヌスでした。




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