第22回例会

 無名戦士・第22回定例会の報告です。運動会シーズンということで、参加者の皆さん、日程のやりくりにご苦労されていたようです。私はミドルアースで齋藤君と『Great Battles of Alexander Delux』、モジュール『Diadochoi』より、ガザの戦いを対戦。戦象の無用な損害がたたり、デメトリオス軍を率いていた私の負け。負けた戦いなので、報告は無し。むふふ。では、遠田さんより基調報告。


 第22回例会ですが、この週を皮切りに私の一家は運動会3週連続です。当日も前日は我が世継ぎの小学校運動会でした。そして娘の幼稚園運動会、町の体育祭に家族で参加することになっています。運動といえば、この時期になったら「無名戦士」全員で「Big野球」やってたりなんかしたらちょっと怖いです。 山岸さん主宰で……その予兆かどうかは知りませんが、今回の例会、いやあ●×ゲー、いや変わったゲームのプレイが目白押しだったりなんかします。ハイ。参加者は15名、いつものように対戦リストは以下の通り。私が確認できなくてリストから落ちているものがありましたらHPアップ後にでも連絡ください。修正します。

ZEN vs えんだ 『INCHON』(CM)

山岸氏 vs 先生 『Kharkov1941-43』(SixAngles#8)

高梨氏 vs 渡瀬氏『スターウォーズ』(ツクダ)

中野氏 vs 金井氏 『NeyvsWellington』(SPI)

大森 vs 神村 『SeventhArmoredDivision』(アドテク) 

片山氏 vs 新井氏 『ドイツ国防軍最初の敗北』(CM自費出版支援)

設楽氏 vs 武田氏 『甲斐の虎』(ツクダ

山岸氏 vs 細井氏  いつもの

先生 vs えんだ  『アフリカンキャンペーン』(CM)

その他、渡瀬君たちの『戦国の宴』が広げあったり、終盤では『宮永ゾンビ(註:ゾンビフォートレス1945)』で盛り上がったりしてました。いつもの『ビッグ野球』プレイでは、得点マーカーに『戦国の宴』のユニットを使っている傍若無人さはさすが山岸/細井といったところでしょう。


『INCHON:仁川上陸作戦』

 コマンド未使用ゲーム供養計画(私だけ?)として、ZEN君に相手をしていただきました。陣営は、「国連軍」ZEN君、「北朝鮮軍」えんだ でプレイ

 セットアップで、一応あれこれと遅滞戦術を意識して北朝鮮兵を適当にばら撒いておきましたが、すぐに圧倒的火力の国連軍に蹂躙のされまくり。なにしろ海岸の艦砲射撃ときたら、ソウルまで届くんだもん。なんかソウルの外で守っている北朝鮮軍の意味なし。って感じでした。蹂躙されまくってからそれに気がついても、もうおそい。



 気持ちよいくらいに、火力と練度と航空兵力で圧倒している国連軍を相手に、4ターンあたりから北朝鮮軍も戦術を変更。全軍をソウルに集結!Kimpo飛行場や、Suwonなんかいつでもくれてやる戦術に変更。5ターンからくる強力な増援も集結させ、ソウルでの徹底抗戦の構えである。 おかげでソウル周囲のほとんどに陣地を築くことができ、見た目も「ソウル城」築城みたいな。ここで数ターンの消耗戦が繰り広げられたすえ、国連軍に痛い攻撃ミスで一気に3個連隊が除去されるなどしたため、国連軍プレイヤーのモラル低下で投了となりました。



 いや、初期の北朝鮮軍には、何かなすすべっていうのがあるのか疑問を感じながら終わったんですが、最後はソウル城で抗戦をするまで一方的に攻められるしかないのでしょうか?何しろ、一番の恐怖は砲兵と艦砲射撃で行われる「弾幕射撃」ですね。初期の北朝鮮軍は練度が低いため、これをやられると次々に「ショック」状態に陥り、防御力も半分になってしまう。結局何もできないまま、逃げ切ることさえもできない。また、のこのこ突出してきた国連軍に痛打を浴びせようと決戦を挑むも、圧倒的航空兵力の防御支援でなんとも比がたたないありさまなのです。 というわけで、私としてはそれほどの感触をつかめなかったかなあ。ZEN君はどう?


●『アフリカンキャンペーン』

本日の第2戦、「アフリカンキャンペーン」です。陣営は、「枢軸」先生、「連合軍」えんだ

 北アフリカって言うと、私も大好きなテーマのひとつです。昔はよく『砂漠の狐」』やりました。……・いつも負けてましたけどね。『アフリカンキャンペーン』はアフリカ戦の中でのハーフサイズのキャンペーンというべき、トブルクを中心に、枢軸軍と連合軍のシーソーゲームができるってやつです。同じテーマの出版数も多いのでは? そして、システム的に一番変わっているのは、よくこのテーマで見かける補給マーカーなるものが存在せず、補給は補給源からヘクスを伸ばせば良いようになっている点です。ヨーロッパ戦線とまるで同じ感覚で補給を考えられるアフリカ戦ゲームなのですが、枢軸だけ、「燃料」なる概念があり、これが2ターンに1回輸送(ポイントはランダム)されてきます。この燃料ポイントがないと、ユニットが3移動力以上使用できません。従って、大攻勢時や、戦線の裏に回るって時に非常に重要で、両軍が常にチェックするポイントとなっています。



 その他、枢軸軍の分割や、毎ターンのようにある連合軍の撤収などによって、戦線が膠着することのないような配慮もされている点がうれしいですね。そして今回の対戦では、 まず、連合軍のコンパス作戦がちょいと失敗し、思いのほかイタリア師団を取りこぼしたため、トブルクに2個師団のイタリア軍に守られてしまう。2ターンかけてこれをせん滅するも、連合軍にも損害が出てしまうありさまでした。しかし強靭な連合軍体力(補充は潤沢)に物を言わせ、ベンガジ前面まで攻めたところで、真打第15装甲師団が完全戦力で登場し、凶悪な先生ダイスもあって連合軍総退却。トブルク前面のガザラあたりで両軍の一進一退が続いているところでタイムアップでした。 こちらの感触としては、非常に「おもしろい」印象です。先生も気に入ってくれましたので、次回再戦も約束しました。ただ、やっぱり惜しいのは、勝利条件設定でしょうか? この勝利条件でいくと、連合軍がある程度で守りに入ったら……って印象も受けますね。連合軍にもうちょっと攻勢義務を課してもいいのでは? コマンド誌上でさんが的確な勝利条件設定を発表していただけることを祈ります。


 『アフリカン・キャンペーン』は、私も好きなゲームです。若干古臭いところとか、戦局を無視した転用ルールとか、ちょっときついところもありますが、攻撃的なプレイヤーが連合軍を引き受けたときの面白さは間違いないですね。


●『Ney vs. Wellington』

 9月28日の例会では、中野さんと『Ney vs .Wellington』をプレイしました。SPIのころのS&Tの付録で、1ユニット=歩兵大隊、騎兵連隊、砲兵中隊、1へクス=100ヤードのスケールで、ワーテルロー2日前1815年6月16日に起こったカトル・ブラの戦いを再現するゲームです。ウェリントン率いるイギリス、オランダその他の連合軍は中野さん、ネイのフランス軍は私の担当です。
 勝利条件は相手の軍士気を0にすること、カトル・ブラを占領することの2つで、連合軍は3波の増援が来るごとに軍士気が上がるので、フランス軍としては初期の兵力差を利して、早急に連合軍の士気阻喪に追い込みつつ前進してカトル・ブラを占領したいところです。



 序盤、右翼から回り込むつもりでフランス軍全体を右にスライドさせて前進しますが、池・湿地と連合軍の散兵に邪魔されて思うように進めません。なし崩し的に消耗戦となり、互いの軍士気が同じように下がり続けます。 そんななか連鎖後退でフランス軍の戦線が一時的に引いたとき、オランダ軍の騎兵が突撃すると、混乱ユニットばかりとなっていたフランス軍中央は突破されてしまいました。 しかし後続の戦力がなかったため、戦線の穴はすぐふさがります。突破した2ユニットの騎兵は敗走させられながらも壊滅は免れてフランス軍左翼の森の友軍に合流しましたが、そのころ連合軍の士気が振り切れて士気阻喪状態に陥ります。 ただ、勝利の判定はあくまでもゲーム終了時。20ターン中まだ9ターンしか消化していないのに、フランス軍の士気もかなり低下していました。現実の時間は11時半から始めてすでに8時半になっており、ここで打ち切りとなりました。 このあとの見込みとしては、10ターンと14ターンに連合軍の有力な増援が到着するので、フランス軍も士気阻喪間違いなし、カトル・ブラは増援登場へクスの間近とあって連合軍限定的勝利は確実というところでした。


●『ドイツ国防軍:最初の敗北』

新井さん:ソ連軍 片山:ドイツ軍

 ある方より譲っていただいた、『ドイツ国防軍:最初の敗北』をプレイした。このゲームをプレイしたのはあまり聞いたことがないと数人の方から言われたが、それ故リプレイに期待をかけられてしまった。タイフーン作戦を北はレニングラードから南はボロネジまで、フルマップ1枚200ユニット程度でプレイできるゲームは多くないとは思うので、もっとプレイされてもいいような気がするのだが。
 リプレイですが、1ターン目にレニングラードに手を出すことを含め、スモレンスク前面を中心に攻勢を行う。レニングラードでは、外周要塞ヘックスの1角を崩すが戦闘後前進できずに終わった(このゲームでは相手を後退または除去したときに必ず戦闘後前進できるわけではない)。2ターン目でレニングラード奪取はあきらめ、その後の北方軍集団は守勢にまわることとなり、4、5ターン(正確に憶えていない)には、レニングラードを開放されてしまった。中央軍集団では、最初の2ターンあたりまでは順調に進んでいたが、3ターンに初雪が振り泥濘と化した地面で思うように進めない。こうなると補充能力が上のソ連軍が予備戦力を溜め込み始め、ドイツ軍は各所で散発的な攻撃を行うにとどまる。おまけにソ連軍は後退するがドイツ軍はステップロスするという悪循環が始まる(このゲームではハイスタックは後退できない)。突如7ターン目のソ連軍第一インパルスに凍結となり(天候決定はターンごとでなく、インパルスごと。このタイミングの天候の変化はドイツ軍にとって最悪だった)、ここぞとばかりソ連軍が大攻勢を開始。各所でドイツ軍戦線の薄い部分が破られたことにより、ドイツ軍が投了した。



 初めてのプレイだったので反省点は多々あるが、いくつか挙げると…

レニングラードを早期に解放されてしまった(レニングラードに手を出さず、素直にチフビン攻略を行えばよかった)。

装甲部隊の機動力を生かしきれなかった(最初の2ターンは後の天候にとらわれず、果敢に前進したほうがよかった)。

スタックの編成にもっと気を配るべきだった。あたりであろうか。

 ゲームとしては、ドイツ軍の前進→泥濘による停滞&ソ連軍の反撃→ドイツ軍の最後の突進を体感できる良いゲームだと思う。オッズシフト、ダイス修正を一切廃した戦闘チャートについては賛否両論あると思うが、私は嫌いではない。ターンごとに移り変わる戦闘結果表はドイツ軍のステップロスに満たないような戦力の低下を単純に表現していると思うし、それをオッズシフトにしてしまえば良かった感もあるが、オッズ解決ゲームを長時間プレイ中に、コラムシフト&ダイス修正を考えながらユニットを移動している時に考えすぎて思考停止に近い状態になることはないだろうか(私だけ)? これらの要素はプレイヤーに少なからず負担をかけていると思える。人によっては、非常にシンプルで物足りなさを感じる方もいるとは思うが、1日で十分プレイ可能なレベルであり、それでいて心地よいレベルの思考を要求するゲームといえる。私の中では、少しソロプレイをして是非リベンジしたいゲームとなった。『5回目の電撃戦』にもチャレンジしたい。


 レポートを寄せていただいた片山さんは、後日『5回目の電撃戦』をプレイしたとのこと。「ズベズダ作戦」シナリオに関する重要なエラーを指摘してくださいました。では、ここからはプレイされたゲームの写真を。


リファインされて格段に面白くなったと評判の『Kharkov1941-43(Six Angles#8)』

デス・スター表面でのドッグ・ファイトと、コアへの魚雷投下をシミュレートした『スターウォーズ(ツクダ)』 初めて見ました。

『ゾンビフォートレス1945』(RPGamer#3)
基本的に正統的B級バカゲーですが、RPGamer編集チームは泊り込んでコンポーネントを作っていました。

うわっ!SF!?
『7th Armored Division』(アドテク)


次回例会は11月1日(土)。2月には合宿例会を開催するとのことで、私もうかがう予定です。




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