第23回例会

 うむむ、最近、原稿の集まりが悪いみたいです。無名戦士では『BIG野球』を除いて、一期一会的なゲームの対戦が多いので、珍しいゲームについては、ぜひ簡単でも結構ですので、対戦メモをいただけると、貴重な財産として残すことができますので、ぜひご協力お願いいたします。
 とはいえ、私もまともに更新していないので、何も言えません……簡単に報告しますと、

11月20〜21日 『Iron Tide(PR)』 6人対戦 僕、寂しいことに第7軍担当。なのにバストーニュの南を抜いて、燃料集積所を襲う奇跡の展開。これはゲームの責任ではなく、第7軍正面の米軍プレイヤーがへぼ過ぎたためです。ねぇ、●×◆さん。

11月23日 ミドルアースの例会で『Justinian(GMT)』のインストをしていた覚えがあるが、貫徹明け&体調最悪で記憶途絶。宴会にも参加できず帰宅。

11月24日 午後/兵庫県立美術館「アレクサンドロスと東西文明交流展」

11月30日 同人新作TRPGのディベロップに立会い。

12月6〜7日 『Ukraine'43(GMT)』 ショートシナリオ×2 ハリコフ防衛に焦点が集まることと、後の展開まで心配せずに装甲部隊を運用できるので、ドイツ軍有利か? 詳しい方がいたら、ぜひ掲示板に。カキコはオープンですので。

同日 『独ソ電撃戦(エポック)』 ソ連軍で負けたよ! あぁ、負けたさ。歩兵を早く引きすぎたのが敗因でした。まだまだやな。

12月13日 『Kesselschlacht(AtO#3)』 誕生日です。ええ、三十歳ですよ。で、小牧在住古参プレイヤーと、なぜか我が家で対戦。この日、無名戦士第24回例会と同時進行でこのゲームを対戦。制約は厳しいゲームですが、ターン=1日というスケールにマッチしたランダム性と戦闘結果表のマッチングはなかなか見事。ドイツ軍が僕でしたが、テルノポリ東での叩き合いに負けなくてよかった。群馬ではテルノポリが落ちたとのことで、うむむ、入江さん、がむばれ。携帯で連絡を取り合いながら、同時プレイというのは楽しかったですね。

12月14日 『HEGEMON(AtO#1)』 ルールの骨は単純で手軽ですが、さて、いったい何をすれば?というほど途方にくれるはず。それもそのはずの古代戦マイナーテーマですが、さて、どう料理してくれようか。

こう見ると、ゲームばかりしてるなあ。こりゃあ彼女もできんわな。というより、山、行ってないぞ。では、遠田さんより基調報告。


 さて、23回例会のレポートです。 どうも会場を「和室」にすると参加者が多くなる傾向があるようです。この日も新しく顔を見せてくれた新籾氏含め18名の参加者となりました。「無名戦士」ますますもって成長中といったところでしょうか。今回初参戦の新籾さん、名古屋からはるばる久々参戦の内田さん。今後ともよしなに。。和室で18人ということで、またまた玄関先に陣取って「BIG野球」が始まってるわ、フルマップ3枚のゲームが広げてあったりで和室内は全員のZOCって感じでした。BIGゲームの方たちには窮屈を感じたかも知れませんね。すいません。次回は確か研修室だったと思います。まあ皆さんがそれぞれ楽しんでいただけたらそれで結構です。今後も、より良いゲーム環境作りを目指して管理人えんだは頑張りますので、ご支援ご鞭撻をよろしゅうお願いいたします。そしてもうひとつのBIGニュースとして、ついに「久野御大」結婚が決まったようです。おめでとうございます。挙式は4月ということだそうです。全体のゲーム状況ですが、以下のようになっています。いつものように「抜け」があったらすいません。ご了承ください。

入江氏 vs えんだ 『Clash of Giants(GMT)』 「MARNEシナリオ」 結構いけます。最終まで楽にプレイ可能。またやりたい。

岩谷氏 vs 内田氏 『走れパットン(AD/GJ)』の「Breakthrough Ironcurtain」 久野御大と山岸氏がやっていた貴重なシーンが思い出されます。

岩谷氏 vs また氏 『アドバンスド・スコードリーダー』 ついに出た! 例会でこのゲームを見るとは…岩谷さん、えんだは宣戦布告します!

高梨氏 vs 金井氏 『THE EAGLES TURN EAST(CoA)』  ナポレオニックビックゲーム 私はコメントできません。すまない…

設楽氏 vs 新井氏 『ファイアーパワー(AH/HJ)』 確か持ってたな?

大森氏 vs 片山氏 『SCREAMING EAGLES IN HOLLAND(Gamers』) TCSです。宮永君、『Matanikau』」どうしよう? 「やりますよ。そのときは遠田さん、インストよろしく(宮永)」

大森氏 vs 神村氏 『第8軍(CMJ#53)』 インストプレイだったようです。大森さんと神村君、次回対戦を約束してました。

ZEN vs 神村氏 『Operation Crusader(Double Charge#2)』  私も入江さんとやりました。面白いです。オススメ!「テストプレイ、忙しかったです(宮永)」

渕上氏 vs 富樫氏 『La Bataille de Corunna-Espagnol(CoA)』  ナポレオニック戦術級BIG

山岸氏、細井氏、また氏 『いつもの』玄関先プレイ!! 他の人もやってましたよ。

 と、まあこんなところです。 では、私のレポートを、この日、本来ならば先生との『アフリカンキャンペーン』決着戦を行う予定でしたが、先生が仕事で参加できなくなり、急に入江さんに対戦を申し込んでありがたく受けていただきました。しかもゲームも私の推薦で……。入江さんサンキュです。


 ゲームは『Clash of Giants(GMT)』の「Marne」。第1次大戦もので、ドイツの1914年パリへの進撃と、連合軍の反撃を扱ったもの。「Clash of Giants」では「Tannnenberg」がメインストリームでプレイされている中で、私自身「Marne」の可能性を見出したいと思って対戦していただきました。陣営は、入江氏のドイツ軍とえんだ連合軍です。


フォン・クルックの第一軍ってやつですね


 ルールは非常に簡単で、各陣営の軍団単位でどの軍団から移動をはじめるのかチットを引き、チットを引かれた軍団はそれぞれに用意されている移動力表でもって移動力を決め、移動する。一方の陣営全部がこの方法で移動を完了したら、メイアタックで戦闘を解決し、他方のプレイヤーターンに移る。各軍団ごとに決定される移動力は結構な幅があり、ある軍団だけが突出しないように注意をしなければならない。戦闘解決も特殊で、自分の損害は自分でダイスを振り決定するもの。最初は妙な気分だが、結構ゲームにマッチしていて面白い。自分のユニットの不甲斐なさや、頑張りが実感できたりするのである。
 さて、ゲーム展開だが、ドイツ軍の追撃と連合軍の総撤退からゲームが始まるということで、5ターン及びそれ以降のターンまで連合軍は士気損失状態であり、ユニットのモラル値にペナルティがある。ドイツ軍に追いつかれないよう全力で逃げる。逃げる。逃げる。連合軍の移動力決定ダイスが結構良く、また騎兵スクリーンが功を奏し、損害は2〜3ユニットに抑えられ、6ターン、ついに全連合軍の士気が回復。この時点でVPへクスの支配率はドイツ軍と連合軍で4個づつ、まったくの五分である。
 ここからは、両軍とも敵に支配されている勝利ポイントへクスを獲得するための機動が求められる。また、ドイツ軍であれは、すぐ横にあるパリ防衛線内にユニットを叩き込めばそれで勝利するが、なにせ防衛線は硬く、その前に連合軍最高の練度値を持つ英国大陸派遣軍(BEF)を突破しなければならない。ここからの展開は、練度は少々落ちるが、戦力差は連合軍が大分有利ということで、連合軍が押されていた土地を少しづつ開放していく。


あれ? 連合軍、押し戻してますよ。タンネンベルクはプレイヤーも多いですが、こちらはあまり触れられていないから、参考になりますね。


 このゲーム、戦闘時の練度はダイスを振って天に任せるという考えでやると、敵に対しより多くユニットを並べたほうが有利にできており、特に親衛隊のようなヒーロー部隊はまったく存在しない。改めて「戦いは数だよ。アニキ!」っていうドズル・ザビの言葉を思い出しながら、ユニットと戯れていました。結果、ついに連合軍が、ドイツ軍支配下の勝利ポイントへクス「Crecy-en-Valois」と「Soissons」を最終ターンに開放し、勝利しました。最後のマップを見るとセットアップに戻った?感じでなんか妙でしたね。感想としては、「結構面白いんじゃないの?」です。今回、入江ドイツ軍の初期の移動決定ダイス不振、より消極的な機動で連合軍が勝たせていただきましたが、ドイツが攻撃する側有利(2:1以上)の戦闘をもっと仕掛けていれば戦いはどうなっていたかわかりません。確かに戦力バランスはドイツ軍不利ですが、「負けない戦い」はできる感じですね。また是非対戦しましょう。ほかの人、やってみたくなったらやりましょう。プレイタイムが手ごろなのが何よりの利点です。


どうもありがとうございました。では、次は富樫さんから丁寧なレポートです。


『La Bataille des Corunna-Espagnol』のリプレイ報告(イギリス軍担当者:富樫)

1)はじめに『La Bataille des Corunna-Espagnol』(以後コルーニャと略)は、Clash of Arms Games社が「Batailleシリーズ」として提供している戦術級ナポレオニックの内の1つです。



 なお史実では、コルーニャへ撤退していく英軍1個軍団弱に対し、スルト将軍率いる仏軍1個軍団+竜騎兵部隊が被害の出過ぎない程度に追撃しました。結果、英軍の主力はコルーニャを脱出しましたが、殿軍を率いていたムーア将軍が死亡したとのことです(伝聞なので、ちょっと自信がありません)。 2)作戦方針  約2個師団が後方にいるため、到着までの時間を稼ぐべく、初期配置はなるべく低い位置に構えました。また大隊の前に軽歩兵部隊を散兵展開し、英軍の得意な射撃戦に持ちこむことを考えました。 3)プレイ経過  仏軍は英軍と同様散兵部隊を展開し、英軽歩兵部隊と対峙すると同じに、右翼から連隊を縦隊で突撃させます。しかし突撃結果が思ったように出ず、その間に多方面から英軍の射撃を受け、次第にそのアドバンテージを失っていきました。



 その後は英軽歩兵対仏散兵の本格的な射撃戦に移行し、軽歩兵を半数以上失ったところで現実時間の終了時刻となりました。
 今後の展開予測としては、仏軍が竜騎兵部隊という決戦予備戦力を有するのに対し、英軍には殆ど騎兵が無く、他戦線等から部隊を転出して予備とせざるを得ないことから、仏軍やや優勢と思われます。 4)感想  コルーニャでは、自身初体験となるコマンドコントロールルールが使用されました。指揮範囲が明確に規定され、戦線が際限無く広がる恐れが少なくなった反面、指揮官の喪失が戦局に多大な影響を与えるため、最前線に積極的に投入するといったことは行ないにくくなったと思われます(旧作と比べて)。 また1個軍団レベルで両軍が対峙する状況からプレイアビリティは高く、ゲームバランスも悪くないと感じました。


 貴重なレポート、多謝です。では、おなじみの金井さんより、対戦レポートを。


 今回は高梨さんと『1807:The Eagles Turn East』をプレイしました。

 Kevin Zuckerによるナポレオンもの作戦級シリーズの1作で、指揮官名のついた少数のユニットがマップを駆け回るので、フルマップ3枚ですが割合サクサクとターンは進みます。グランド・シナリオの1806年12月始まりで、フランス軍は高梨さん、ロシア・プロイセン連合軍は私です。


うわ!和室が!


 開始時フランス軍はワルシャワを押さえているものの、策源とナポレオン本隊が到着するまでダヴー・ランヌを中心とした先遣隊のみでロシア軍と対峙しています。ロシア軍も本国方面に下がった後、後詰めを得て戻ってくるところなので、フランス軍は先手を打って、ワルシャワ北方の主要都市プルトゥスクへの街道上にいるロシア軍の分遣隊を叩きますが、堡塁マーカーがあるためロシア軍も敗走には至らず、有力な戦力を持つベニグセン隊が合流、しかし1部隊では、いなされてこちらもフランス軍を押し返せません。大兵力を持つもうひとつの部隊、ブクスホーデン隊もやってきますが、ベニグセンと同格かつライバルのため、互いに3ヘクス以内には入れず、もたつくうちに、フランス軍も後方の部隊とナポレオンが追いついてきます。ベニグセンが不用意に突出、ZOCで囲まれて終わったかなと思いましたが優勢な砲兵とそのサイの目のおかげで痛み分けで終わり、ブクスホーデンで仕掛けた会戦は戦闘後の判定で決定的敗北には至らず、まだまだたたき合いが続くかな、というあたりで時間切れになりました。このシリーズは久々、このシナリオは初めてとあっておそるおそるのプレイでしたが、高梨さんも戦役の中盤アイラウあたりからのシナリオは何度かプレイされているそうですが、この時点から開始したのは初めてとのことでサイの目のおかげもあって何とか一方的な展開にはならずに済んだようです。


ナポレオニックだなあと実感させる多彩なユニット。


 対戦レポは以上です。なんだか、ナポレオニック・サークルみたいだぞ! 頑張れ、海戦派&古代・中世班、そして東部戦線野郎ども! では、写真なども。



 初めてのプレイだったので反省点は多々あるが、いくつか挙げると…

レニングラードを早期に解放されてしまった(レニングラードに手を出さず、素直にチフビン攻略を行えばよかった)。

装甲部隊の機動力を生かしきれなかった(最初の2ターンは後の天候にとらわれず、果敢に前進したほうがよかった)。

スタックの編成にもっと気を配るべきだった。あたりであろうか。

 ゲームとしては、ドイツ軍の前進→泥濘による停滞&ソ連軍の反撃→ドイツ軍の最後の突進を体感できる良いゲームだと思う。オッズシフト、ダイス修正を一切廃した戦闘チャートについては賛否両論あると思うが、私は嫌いではない。ターンごとに移り変わる戦闘結果表はドイツ軍のステップロスに満たないような戦力の低下を単純に表現していると思うし、それをオッズシフトにしてしまえば良かった感もあるが、オッズ解決ゲームを長時間プレイ中に、コラムシフト&ダイス修正を考えながらユニットを移動している時に考えすぎて思考停止に近い状態になることはないだろうか(私だけ)? これらの要素はプレイヤーに少なからず負担をかけていると思える。人によっては、非常にシンプルで物足りなさを感じる方もいるとは思うが、1日で十分プレイ可能なレベルであり、それでいて心地よいレベルの思考を要求するゲームといえる。私の中では、少しソロプレイをして是非リベンジしたいゲームとなった。『5回目の電撃戦』にもチャレンジしたい。


 レポートを寄せていただいた片山さんは、後日『5回目の電撃戦』をプレイしたとのこと。「ズベズダ作戦」シナリオに関する重要なエラーを指摘してくださいました。では、ここからはプレイされたゲームの写真を。


ついに無名戦士で『ASL』が。来年は僕も戦術級を集中して行きたいですね。

こちらは『Fire Power』
この日は戦術級もにぎやかだったのですね

『SCREAMING EAGLES IN HOLLAND』
作戦戦術級の看板シリーズですが、敷居が高いなあ。教えてくれる人がいれば、最優先で対戦させていただきたい。

『Operation Crusader』

ダブルチャージ誌第2号に付録された60シリーズゲーム。シリーズ第1作です。トブルク〜エル・アデム間のディベロップで、かなり苦労しました。




100MB無料ホームページ可愛いサーバロリポップClick Here!