第24例会

 ちょっとした片づけなどしていたら、荷物の中からバービーボーイズのCDなど発見。夢中になって聴いたのは中学生の頃でしたが、聴き直してみるとまた違った感慨があったりして。


 最近参加人数は17名、2003年最後の例会であり、第14回例会が1月17日に行われました。これで本年は11回の例会が開催できたというわけです。めでたいめでたい。 4月に突然幹事長が女性スキャンダルから大阪転職となってどうなってしまうのかと思っていましたけど、ここまで続けられました。これも会員皆さんのおかげと痛感しております。HPレビューでも数々のご協力をいただき、「ありがとう」って感じです。2004年は、2月21・22日と2日例会も開催できそうです。さて、12月13日のレポートです。 いつものプレイゲームリストから……

入江氏 vs えんだ 『Kesselschlacht(AtO#3)』

大森氏 vs 片山氏 『GD'40(Gamers)』いや、この二人よくやります。

設楽氏 vs ZEN 『日本海海戦(バンダイ)』 山も哭いた。海も哭いた。ってやつですね(ちとちがうけど)。

富樫氏 vs 渕上氏 『ハンニバル(AH)』

金井氏 vs 高梨氏 『壬申の乱(AD)』

山岸氏、先生、神村氏、坂野氏、久野御大  『死霊要塞1945(国際通信)』、『英雄三国志(HJ)』 今例会から初参戦の坂野氏に参加していただきました。「無名戦士」どうですか?  実は坂野氏『Victory at Sea』持参してきました。今度えんだが相手します。言ってください。また、「ナポレオン好き」も発覚。「無名戦士」ナポレオニック比率がまた上がりますね。

設楽氏 vs 中野氏  『Attack Sub(AH)』 最近は必ずプレイされています。第2の「BIG野球」になってしまうのか? まさに海戦の修羅、設楽さんの本領発揮ですね。

山岸氏 vs 細井氏 『BIG野球』……いい声出てました。またやってたんですか!?

「プレ〜ト蹴って〜 投げ込むボール〜♪ カーンとバッターが〜打〜つボ〜ル〜♪ ボール ボール 白〜いボール ベンチの仲間も スタンドからも みーんーな見ている 一つのボ〜ル♪」


 それでは、私のプレイレポートを簡単に。ダブルチャージ創刊号に和訳が掲載された『Kesselschlacht』(AtO)をプレイすることになり、例会で大まかなゲームの流れをつかむつもりで、東部戦線狂信者の入江氏にテスト対戦を申し込んで受けていただきました。入江氏は防御側の枢軸軍、私えんだが、ソ連軍で対戦しました。ソ連軍HQの活性化や、ドイツ第1装甲軍の補給枯渇ルールなどで、何につけてもがんじがらめにまとめられているゲームです。ソ連は思いっきり枢軸軍を締めつけていきたいのに、全部隊が活性化ルールのために活性化せずそれができない。ドイツ第1装甲軍としてもいち早く勝利条件であるマップ西方地区への突破をしたいのに、補給欠乏ルールのため思うような機動ができない状況である。結局、この日は、7ターンまでプレイし、「うーん、動けん!」って感じで終わりましたが、別の機会にプレイを約束して近いうちに完全プレイの予定。感じたことは、簡単にまとめ上げている航空ルールが熱いです。航空セクターに残るか全撃退かの2つにひとつの戦闘結果は、重要な局面では手が震えるほどです。一度お試しあれ。また、ドイツ第1装甲軍の補給枯渇は、移動と戦闘に確かにペナルティはあるが、航空機さえ到着してくれれば補給無尽蔵! を感じるのは私だけか? また、ドイツにだけ認められているZOC内退却によって、ドイツの粘り強さは相当実感できます。あと、マップの配色。どぎついかな……


セットアップ状況。写真手前が北方となっています。よって、マップ情報を横断しているのがドニエストル河です。

陥落したテルノポリ市
ここって落ちるの?


 ジューコフの錯誤とか、ドイツの目的が脱出にある点とか、特殊なファクターが多いゲームですが、見た目ほどルールも多くなくて、結構まじめな作戦級ゲームです。東部戦線全般では、比較的ミッシングリンクのような戦役となっているので、貴重なアイテムかもしれません。版元でも絶版になったそうですし。
 では、片山さんのレポートです。


 ほぼ一日かけて、大森さんとTCSの『GD'40』をプレイした。GD'40は、その名の通りフランス戦が舞台であり、Stonne(ストンヌ)という村に対してのGD連隊の攻撃を扱っていいる。ストンヌ村自体は聞いたことがないが、この村の守備をうまく行っていればセダンの守備の時間を稼げたようで、第一作の『Bloody 110』(こちらはバルジの戦いのクレルボー戦を扱っており、ここでの米軍の粘りがバストーニュの守備の時間を稼いだとされる)とは逆の結果といえる。


TCSのファンになる人の理由として、戦術級スケールでありながら、実際の戦場を再現している臨場感を挙げる人が多いようです。確かに、汎用戦術級とちがって、テーマにハマったときのモチベーションの高さは格別だと思います。


 このゲームは両軍のバランスが非常によく、双方の援軍により攻守が2度3度入れ替わる(実際、1度GDが奪取し、第2軍の反撃で取り返され、さらなる援軍を得て取り返した)。私が思うに、面白さではTCSの中で3本の指に入るのではなかろうかと思っている。さて、プレイ内容だが、陣営はランダムに決め、大森さん→フランス軍、片山→ドイツ軍と決まった。シナリオは「The French 2nd Army Counterattack」にした。このシナリオではGD第2大隊が守るストンヌにフランス軍の援軍が襲い掛かるのだ。第1ターンにフランス軍の戦車60両が進入するが、この戦車には故障判定があり、判定により18両程度が失われた。それでも40両の戦車はこのゲームでは圧巻である(ちなみにドイツ軍には3号突撃砲が6両のみである)。セオリーどおり煙幕に隠れながら村に接近してくる。こちらは、視界に入ったシャールB1&ホッチキスを37mm対戦車砲で迎え撃つ。第1ターンから大乱戦となり、両軍ともすざまじい勢いでユニットが消えていく。8ターンあたりでドイツ軍の対戦車能力がほぼ失われたが、フランス軍で残っていた戦車は十両程度であったと思う。また、GD第二大隊は残り数ユニットまですり減らされ、GD第一大隊が代わりにストンヌを守っているありさまである。結局15ターンの内、10ターン終わらせたところで時間切れとなり、フランス軍はストンヌを1〜2ヘックス奪い返していた。



 感覚的にはフランス軍は攻勢の限界を迎えていたように思う。ドイツ軍優勢といったところか。序盤のフランス軍の不用意な損害が後々まで響いた戦いであった。このシステムは攻勢を慎重に行う必要があり、不用意な前進は相手の臨機射撃で甚大な被害を受けることも多々ある。接近する際には煙幕を十分使い、仮に撃たれても撃ち返せるスタック(臨機射撃用のスタック)を常に用意しておくことが重要である。それのトリガーを引かせるために、おとり部隊を突出させることも多々あるほど。それにしても楽しかった(&疲れた…)。近いうちにもう一度行いたいと思う。


終了時の状況です。


ありがとうございました。TCSについては、これまで集中的に取り上げたことがないように思います。どこかでガツンと採りあげてみたいですね。貴重なレポートでした。では、いつも熱心なレポートをあげていただいている金井さんから


 アド・テクノスの『壬申の乱』をプレイしました。ムック体裁を取っていて、開戦までの流れと戦闘経過、地形や兵器などの解説があるので、馴染みのないテーマですがひととおり読むと自然にゲームに入っていけます。
 プレイしたのはヒストリカル・シナリオで、高梨さんは大友皇子(死去したばかりの天智天皇の長男)側、私は大海皇子(天智天皇の弟。史実では内戦に勝利した。後の天武天皇)側です。大海皇子が隠棲地の吉野(奈良県吉野町)を出奔するところからスタート。
 序盤は互いに兵力がいないので大海側はとにかく勢力圏の美濃・伊勢へ脱出、大友は増援の集結待ち。増援は6つの幹線道別に登場し、その道を確保している側のものになるので、すでに山陰・山陽・南海道を持っている大友は、両軍の中間にある北陸道に唯一手元にある騎兵(ほかに専門兵、徴兵と兵種は3種類)を送り出します。大海も遅れて同じく北陸道に兵を送りますが、徴兵主体のため、山地に陣取った大友の騎兵を抜けません。東山道と東海道は大海のものになりますが、増援兵力の差は後に響いてきます。
 もうひとつ序盤早々から争点となるのは倭京(奈良県明日香村)で、5つの勝利条件ヘクスのひとつになっているほか、大海側は開始から数ターン後にここを所持していると大和地方の豪族指揮官を受け取ることができるので必ず奪取したいところ。大友側は初期配置では徴兵1戦力しかなく、大海側は騎兵1戦力+指揮官が近傍に湧いて出るので、まず勝てるはずだったのですが。高梨さんのサイの目が冴えて戦闘は引き分けに終わり、大海側の指揮官数名は登場しなくなってしまいました。しかし大友側が倭京に出る増援を指揮官に統合しなかったため再度突撃。倭京奪取には成功しました。互いに初めてのプレイだったので、「待った」で手を戻してもおかしくないところだったのですが。


唯一の日本史古代戦ゲーム?
マップはそれほど古くささを感じさせませんね。


 その後、大海側はなけなしの騎兵・専門兵を倭京に増援しますが、大友側は難波に兵力を貯め込んでいきます。その間、北陸方面は若干増強してみたものの膠着。大友皇子のいる淡海京に主力を差し向けますが徴兵ばかりで動きが鈍く、いたずらに時間が過ぎていきます。途中、迎撃に出た大友側の武将の寝返りもありましたが、これも徴兵ばかりで動きが鈍く、大友側は潤沢な増援から騎兵と専門兵のみを抽出した部隊を難波を出撃させ倭京を奪取します。
 大海側は手薄になっていた淡海京の大友皇子を徴兵妨害をしていた少数の騎兵で襲撃するもあえなく失敗。すっかりじり貧になってしまいました。
 倭京を奪取した大友の精鋭は伊勢路のそこそこ優秀な大海の部隊をかわして、近江の裏道から美濃方面に転進。大海側はこれに対応できず、次ターン確実に大海側の本拠が占領される、というところで時間切れになりました。
 結果は完敗でしたが、なかなか面白いゲームでした。ランダムに決まる行動力、兵種による能力差などがうまく機能しています。動くのは少数の指揮官ユニットのみなので、パターンが固定されないようイフシナリオなどで補ってありますが、歴史ファン向けの入門ゲームとしてだけでなく十分楽しめるゲームだと思います。


 ありがとうございました、よく見たら、我が家の本棚にも刺さってましたよ。最近、まったく自分のゲーム所蔵状況が把握できていません(トホホ)。部屋の隅に山にして置いた夏服やら毛布やらの下からSPIの4インチが出てきたりして。大丈夫か?

 中野さんからもレポートいただききました。中野さん、そういえばヘクスゲームやってないですね。


 (大分時間が経ってしまったため記憶が定かではない部分もあります。ご勘弁を!)例の如く昼からの重役出勤だったので、対戦相手が居らずプラプラしていると設楽さんがバンダイの『日本海海戦』を終えて手隙きになったので、設楽さん持参の『ATTACK SUB』をプレイする。


これは『日本海海戦』の様子。


 私は初プレイのカードゲームなので、比較的簡単そうな米ソの原潜2隻ずつのシナリオを選択。基本的には、アクティブ/パッシブソナーやら何やらを駆使して、敵船の検知度を上げていき、この検知度に応じて攻撃カードを応酬するというシステム(検知度が高いと、攻撃命中率の高いカードが使える)。
 設楽さんが米国、中野がソ連を担当でスタート。米軍は低い検知度でも使える攻撃カードを豊富に持っているようで、結構弾が飛んでくる。しかし、命中判定の運が悪く、ことごとく外れてしまう。一方のソ連軍は全く攻撃カードを引けない(使えもしないヘリコプターカードばかり・・・・)ため、腹をくくってアクティブソナーを打ちまくり、検知度を上げることに専念する(アクティブソナーは諸刃の剣で、相手がパッシブソナーカードを持っていると判定無し=無条件でこちらの検知度が上がってしまう)。
 そして、ようやく引いた攻撃カードで待望の攻撃敢行!たった2回の攻撃で、2隻とも沈めてしまいあっけなく終了。潜水艦は水上艦に比べて耐久力が少ないので、一撃で沈み易いんですね。

〈感想: AHのアップフロントみたいな感じ。今度は水上艦も入れてやってみたいところ〉

 続けてGJ版の『太平記』を、同じく設楽さんとプレイ。このゲームについては改めて説明は不要でしょう。設楽さんは初めて、私も過去に2回プレイしたことがあるだけ、というほぼ素人同士の対戦。設楽さんが武家、中野が公家を担当。
 第1ターン、主導権数は3なので、どちらも大きな動きは出来ない。公家側が奥羽の北畠一家を北関東へ、京の楠木&名和(兵無し)を南畿へ移動させたのに対して、武家側は東海に居た主力部隊を南畿に突入させた。公家側は兵こそ居ないが、合戦値が楠木の4に対して武家側は2と有利(公家側のサイの目修正+2=4以上でHIT。武家側は6のみ)なのでサイの目次第では撃退できるかも、と楽観していたが、いきなり6を2つ出されて全滅。しかもこちらは1発も当てられず・・・。「1ターン目で主役死亡か!?」と焦ったが、楠木、名和の両名とも辛くも脱出成功し在国BOX行き。これは明らかに公家側の油断、というか何も考えていなかったというのが正解。
 第2ターン、公家側は南関東へ北畠一家で攻め込み、武家側は南畿&東海の部隊が北畿へ攻め込んだ。南関東があっさりと公家側の手に落ちた一方で、北畿の戦いもあっけなく武家側の勝利に終る。兵力は互角だったのに・・・新田義貞は運(サイの目)が悪いっ!更に新田弟こと脇屋義助が討ち死にした上に、後継ぎが寝返るというオマケ付き。残兵は京に退却し、2ターン目にして公家側は北畿&南畿を失い、京に押し込まれてしまった。但し、京を抑えているためVP的には差が開いていない。
 第3〜4ターン、北畠一家は東海を落とし、更に北畿に突入、京に追いやられた部隊も出撃して北畿、南畿を制圧してしまった。武家部隊の大部分は北陸に逃げ込む。京、鎌倉を抑えているためVPも公家側に傾く(と、こう書くと公家側はとても順調だったように見えますが、中立武将にやたらと裏切られて結構つらい展開でした)。
 そして第5ターン、公家側は北畠顕家と新田義貞の総大将コンビのみ(中立武将不信に陥り、怖くて使えなかった。但し、兵隊数はほぼMAX)で北陸に侵攻、兵力と大将の合戦値(尊氏の2に対して顕家の3)で劣る武家側は、退路が無かったこともありあっけなく全滅。。。更に尊氏も戦死してしまったので、ここで投了となりました。

〈教訓: 武家は北畠顕家を絶対自由にさせてはいけない!中立武将は信じてはいけない!〉 このゲームはやる度に展開が異なり、毎回新鮮な気持ちでプレイできます。ルールも簡単なのでお奨めの一品です。しかし、定例会で第2次大戦物を全くプレイしたことがない私。「ゾックって何?水陸両用MS?」という状態なのはヒミツ…… そして1月もヘクスとは縁の無いゲームをプレイすることが確定(笑)(『Napoleonic War(GMT)』でしたっけ?)


ありがとうございました。中野さんのレポートも内容が丁寧でおもしろいですね。


プレイヤー不明でしたが『甲越軍記(GJ)』がプレイされていたようです。
中嶋さん、三十年戦争モノをデザイン中とのことです。


 以上が遠田さんはじめ、会員の皆さんよりいただいたレポートです。私のレポートがあまり骨の入ったモノがなくてすいません。と言うことで、1月の仕事とは関係のないプレイ状況についてちょびっと。

 あ、あと、今、ちょぼちょぼとゲームを作っています。まじめな戦略級ですが、モックアップができたら遠田さんに送りますので、テストプレイ&ディベロップお願いします。3時間くらいで終わるように作る予定ですので。
 では、最後に遠田さんより次回の報告など。


 また、例会終了時には、2月例会のビッグゲーム予定を何人かとはなし、金井氏を主宰とする『 SIEGE of JERUSALEM』(AH)のプレイが決定しました。詳しくは、金井氏に聞いてみてください。 私えんだも、『GWiE』の主宰を考えています。私以外、参加者未定ですので、希望者は連絡ください。




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