『大阪無名戦士 第一回定例会』

10月16日(日)、紆余曲折を経て大阪無名戦士が発足した。参加人数は延べで16名。うち8名が初参加と言うこともあり、こうしたイベントが初めての常連スタッフはもちろん、私も右往左往だったものの、どうにか無事に例会を終えることができた。

前日には宿舎(という名の会長宅)にて前夜祭。馮道氏と東京から参加の庭猟師氏を交えて歓談とゲーム。庭猟師氏と会長は『ドイツ戦車軍団』の「ハリコフ」に続き『オンスロート』をプレイ。私は夕方からの参加だったので『オンスロート』しか見ていないが、会長の連合軍が「レンド・オン・ノルマンディ」と「SSPzKワルヘレン籠城」作戦のコンビネーションに翻弄されて、ライン渡河を果たせず投了。庭猟師氏、笑顔は優しいが部隊運用はえげつない。さすが我が先輩です。馮道氏と私(管理人)は『Blue & Gray』の「Chickamauga」を対戦。馮道氏、初めてということもあり北方への延翼に気付くのが遅れ、北軍が重厚な戦線を構築。夜間ターン終了時の状況で投了となった。


さて、当日の模様はおおざっぱな時系列順に。まず、初参加のMr.T氏(屋上屋だが……)は購入したばかりの大量の『Axis & Allies Miniatures(Hasbro/AH)』を広げ、対戦相手待ちの会長と対戦。それなりに良くできたフィギュアを使った戦車戦ミニチュアゲームか と思いきや、歩兵がフィギュア&ルール化されていることで、かなり緻密な戦術戦闘の再現が可能。3つの射程別攻撃力と3面からの装甲値、移動力(と一部には特殊能力)だけのレーティングでありながら、戦車の性能差も展開の中でそれらしく反映されていた。さすがにハスブロが出してくるAHブランドの商品だけあって、ゲームとして高レベルに練り込まれている印象だった。惜しむらくはその値段の高さだろうか(それなりに車種をそろえたシナリオ状況でプレイするには基本セットとブースターを買い足ししなければならず、2万程度の投資は必要になる)。Mr.T氏は相手を3人変えて、帰宅する15時30軍までに4戦ほどプレイしていた。


ある意味で本日の主役とも言える『Axis & Allies Miniatures』
コレクタブルなので、ブースター(AFV2個・歩兵7個入りで15ドル)を4〜5個は買い足ししないと
シナリオ敵に遊ぶのが無理なのは残念だが、一部戦車はWTMとも共通するので、WTMを手元に抱えているならば
とりあえず歩兵フィギュアをゲットするためにスターター(28ドル)だけでも手に入れるのは悪い選択ではない。

別卓ではやや遅刻してきたいちねんせい嬢と、AAMを終えた会長が『中国農場(SPI/TAC)』を対戦。コマンド65号でレビューが掲載されていた同ゲームに興味を持ったいちねんせい嬢に、『スエズを渡れ!』の範囲を広げたゲームだと説明したところ、対戦してみたいと言うことで、会長にお相手を願った次第。ぶっつけ本番は失礼だろうということで、事前に管理人とシナリオ1を対戦してある程度の勘をつかんでいたが、航空機ルールが入ったシナリオでは勝手が違うため苦労していたようだ。別件で約束していた三国志カードゲームが始まったために、途中投了となっていたが、結構、負けず嫌いで勝負根性が座っているとの会長の評価。


『中国農場』のセットアップ。惜しくも4ターンまでしかできなかったので、本当にさわりだけだったのが残念。

開場からまもなく、きゃめる氏が到着。きゃめる氏は『ガンダム戦史(ツクダ)をはじめとするガンダム戦闘級ゲームについての超ベテランで、同ゲームに関する管理人の師匠とも言える大恩人。かつて氏のガブスレイにギャプランで挑戦し、完全に子供扱いされたことから、今回、再戦を願うつもりでいたが、別件が立て込んでしまい持ち越しとなったので、以前より『ガンダム戦史』に復帰したがっていた馮道氏がきゃめる氏に挑むこととなった。きゃめる氏は百式、馮道氏はギャプラン。当初は手玉にとられていた馮道氏も、劣勢になってから本領を発揮。MS形態でBSを抜くや、回避運動の応酬でねばり強く戦っていた。これにはかなりきゃめる氏も手こずったようだが、最後はBSでどてっ腹を突き破り勝利していた模様。たった50kmの場所に住んでいることだし、私も次回対戦に向けて牙を研ぎ直さなければ。


『ガンダム戦史(ツクダ)』オリジナルの宇宙マップは「海ですか?」といった配色だったが、
きゃめる氏は他のゲームから宇宙マップだけ流用。ちなみに私は『幻の八八艦隊(AD)』のマップを流用している。
きゃめる氏のホームページ「駱駝とサイコロ」はこちら。

きゃめる氏と前後して「さばキタ」氏も到着。事前に約束があったようで、和伊氏と出版されたばかりの『クルセイダー・レックス(Col)』を対戦。イスラム有利説を覆すべく、いろいろと策を練っていた十字軍のさばキタ氏ではあったが、ゲーム巧者和伊氏の攻めを支えきることはできなかった模様。午前中だけ見学に訪れたTM氏も非常に興味深そうに観戦していたのが印象的だった。プレイ中の写真を失念してしまったのが残念だが、コンポーネントとブロックのクオリティはさすが。しかし、いつになったらコロンビアは『Hellas』を発売するんだろう? 2年以上待っているんだけど。

その後、さばキタ氏の卓では自作カードゲームを中心に、定番の『BOOMTOWN(F2G)』などもプレイされ、盛り上がりを見せていた。また夕方からはU野氏も初来訪。届いたばかりの『Triumph of Chaos(CoA)』を広げていたのが印象的。ロシア革命後の内戦を扱う本格的なPtoPのゲームで、プレイするのは大変そうだけど、好き者にはたまらないというのは、自分もその傾向があるだけによく分かる。

愛知から駆けつけたKMT氏は庭猟師氏と『オンスロート(TSR/CMJ#64)』を対戦。KMT氏のドイツ軍が序盤、ノルマンディで激しく押し込むなどして展開を作っていたが、このゲームに関しては一日の長ありの庭猟師・連合軍が最後はドイツ軍を掃討してきっちりと勝利していた模様(もう、この辺になると他の対戦卓を把握するのは不可能)。『オンスロート』終了後、一息入れた庭猟師氏は、途中から参加したT村氏相手に『ドイツ戦車軍団』の「ハリコフ」を対戦していた。


危機対処のマネジメントがモノを言う『Onslaught』
きついのはドイツ軍だが、プレイヤーの個性もはっきりと出る

いちねんせい嬢にふられた会長は、同じくギャプランで散った馮道氏相手に『ドイツ戦車軍団』の「ダンケルク」をプレイ。勝敗は不明。エポック関係のゲームが根強く対戦・研究されているのが当会(母体の大阪南方軍集団〈と呼ばれることが多いが、誰が呼び出したわけでもなく、なんか思いつきで誰かがそう名乗っていたら、このホビーではそのまま認知されてしまったといういい加減きわまるオヤジの集団だ〉)の特徴か。


時間が空いたときの定番はやはり『ドイツ戦車軍団』

ここまで管理人は、さばキタ氏の卓でカードゲームをいくつかプレイした他は、血痰混じりの咳の連発でほとんどグロッキー。気が張っているので身体は動くが、ゲームどころではない状態。そんな中でも部屋の隅でひっそりと繰り広げられていたのが、デグ氏とプエルコリダ氏(どういう横文字だか……)の『PGG』。「PGGなら俺に任せろ」と常日頃より豪語しているプエル氏だが、今回はデグ氏のドイツ軍の前に完敗していた。このゲームは初めて(意外)というデグ氏に負けたのがよほど悔しかったのか、陣営を変えて再戦を挑んでいた。こちらは残念ながら時間切れとなった。


プエルコリダ氏の定番ゲーム『PGG』

プレイされていたゲームは以上。本来なら夕刻から自称”エース”氏と、サンセットゲームの古角社長も来られる予定だったが、いろいろと不測の事態があり、来ていただけなかったのは残念。

今回は運営に集中したことと、私の体調が万全でなかったことから、本当にさわりだけの報告となってしまったが、施設の雰囲気や参加してこられる人たちの様子も分かったので、次回は自分も充実した対戦をしてみたい。原則的に気楽な会ではあるが、母体のスタッフも含めて忙しい社会人であり、また彼らも折角の休日を楽しみたいという思いでいることは変わりないので、参加希望の方はぜひ事前にある程度習熟していてプレイできるゲームなどを明示し、そうでない場合も、最低限ルールは読んでおいて欲しい。あと、個人的に南北戦争周辺のゲームについて情熱をお持ちの方がいたら,テーマ、スケール問わず大歓迎です。

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